インフルエンザの患者数は1月に入って急増し、本格的な流行となりつつあります。
図.インフルエンザ推定患者数 各シーズン別週別推移(各シーズン第36~第15週まで)<br /> 監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
図.インフルエンザ推定患者数 各シーズン別週別推移(各シーズン第36~第15週まで)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

流行のようす

 薬局サーベイランスによると2016年第2週(1月11日~17日)の推定患者数は144,844人で、前週を大きく上回りました。第3週の月曜日(1月18日)の推定患者数は63,087人で、今シーズンのこれまでの最高値の2倍以上となっています。患者数の急増が続いており、流行が本格化してきていると考えられます。今後、患者数はさらに増加すると予想されますので、予防対策には十分な注意が必要です。

症状

 典型例では1~4日間の潜伏期間の後、突然の発熱(38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが現れます。その後、鼻水・咳などの症状が現れ、通常は1週間前後で症状が軽くなります。ただし、インフルエンザウイルスに感染しても全く無症状の場合や、発熱、鼻づまり、咳など、いわゆるかぜのような症状の軽症で終わる場合もあります。

予防

 飛沫感染対策として咳エチケット、接触感染対策として手洗いの徹底が重要です。また、インフルエンザワクチンは感染後に発病する可能性を低減させる効果と、インフルエンザにかかった場合の重症化防止に効果があるとされています。

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監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2016/1/20

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