マイコプラズマ肺炎は2012年以来の本格的な流行となっています
図.マイコプラズマ肺炎 定点あたり報告数 年次別・週別推移<br />監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
図.マイコプラズマ肺炎 定点あたり報告数 年次別・週別推移
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
 今年のマイコプラズマ肺炎の流行は、夏以降4年ぶりの大きな流行となっていますが、秋に入りさらに患者数が増加するものと予想されます。今後もさらに増加が予想されますので今後の動向に注意してください。

地域別情報

 2016年第37週(9/12~9/18)の速報データによると、定点当たり報告数が最も多いのは岐阜県、次いで群馬県、香川県、福岡県、沖縄県となっています。

概要

 マイコプラズマ肺炎とは、肺炎マイコプラズマを病原体とする呼吸器感染症です。特徴的な症状は咳。初発症状発現後3~5日から始まることが多く、乾いた咳が経過に従って徐々に増強し、解熱後も長期にわたって(3~4週間)持続します。

感染経路

 飛沫感染による経気道感染や接触感染によって伝播すると言われています。感染には濃厚接触が必要と考えられており、保育施設、幼稚園、学校などの閉鎖施設内や家庭などでの感染伝播はみられますが、短時間の曝露による感染拡大の可能性はそれほど高くはありません。

マイコプラズマ肺炎について詳しく見る▼

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
更新:2016/09/30

関連記事


RECOMMEND