溶連菌感染症の患者報告数増加 例年冬のピークは12月 発熱やのどの痛みからはじまる症状に注意を
2017年12月13日更新
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「知ってなっ得!感染症の予防」より
「知ってなっ得!感染症の予防」より
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)は、2~5日の潜伏期間を経て、突然の38度以上の発熱と全身倦怠感、のどの痛みによって発症し、しばしばおう吐を伴います。2017年11月27日~12月3日(第48週)の溶連菌感染症の定点当たり報告数が増加しています。

 例年、冬のピークは12月です。上記症状がある場合はすみやかにかかりつけ医を受診しましょう。溶連菌感染症は、幼稚園、学校や家庭など、集団で感染することが多い感染症です。

地域別情報

 2017年11月27日~12月3日(第48週)の速報データ・定点当たり報告数の多い順 
 ・鳥取県
 ・北海道
 ・山形県
 ・福岡県
 ・埼玉県

症状

 溶連菌感染症は、学童期の小児に最も多く、3歳以下や成人では典型的な症状が現れることは少ないといわれています。

 症状としては2~5日の潜伏期間を経て、突然の38度以上の発熱と全身倦怠感、のどの痛みによって発症し、しばしばおう吐を伴います。

 また、舌にイチゴのようなぶつぶつができる「イチゴ舌」の症状が現れます。まれに重症化し、全身に赤い発疹が広がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」になることがあります。また、十分な抗菌薬の投与による治療をおこなわないと、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などを引き起こすことが知られています。

治療

 治療にはペニシリン系の抗菌薬やセフェム系抗菌薬の投与が推奨されており、投与期間はペニシリン系の場合は10日間、セフェム系の場合は5日間が推奨されています。

感染経路

 溶連菌感染症は、発症者の咳やくしゃみなどによる「飛沫感染」、細菌が付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」によってうつります。

予防

 予防のためのワクチンは、まだ実用化されていません。

 予防には、手洗い、咳エチケットなどが有効です。

溶連菌感染症について詳しく見る▼

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

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