【感染症ニュース】インフルエンザ 推定患者数は2週連続して減少。今後も減少傾向が継続していく可能性が高い
2020年2月13日更新
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過去11シーズンと今シーズンの <br />2019年第36週~2020年第6週までのインフルエンザ推定患者数の週別推移
過去11シーズンと今シーズンの
2019年第36週~2020年第6週までのインフルエンザ推定患者数の週別推移
 2020/2/3~2/9(2020年第6週)の1週間当たりの推定患者数は約302,000人となり、前週に引き続いて減少しました。週明けの月曜日(2/10)の推定患者数は約64,000人と、前週の休日明け(2/3)の値(約78,000人)よりも減少しており、今後も減少が続いていくものと予想されます。

年齢群別情報

 2019/9/2~9/8(2019年第36週)から2020/2/3~2/9(2020年第6週)での累積の推定患者数は約6,252,000人であり、2019年10月1日現在の人口統計を元にした累積り患率は4.96%でした。年齢群別での累積り患率は5~9歳(22.43%)、10~14歳(15.56%)、0~4歳(12.28%)、15~19歳(5.52%)、40~49歳(5.29%)、30~39歳(5.28%)、20~29歳(3.58%)、50~59歳(3.36%)の順となっています。

ウイルスの型

 国立感染症研究所感染症疫学センターの病原微生物情報によると、今シーズンこれまでのインフルエンザ患者由来検体から検出されたインフルエンザウイルス3,035検体解析)は、A/H1pdm が94.0%と最多であり、次いでB型3.2%、A/H3(A香港)亜型2.8%となっています。

 2/3~2/9(2020年第6週)のインフルエンザの推定患者数は2週連続して減少しました。今後も減少傾向が続いていく可能性が高いと予想されます。ただ、まだインフルエンザの流行は継続しており、今後ともインフルエンザの患者発生状況には注意が必要です。

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

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