【感染症ニュース】インフルエンザ 今シーズンは流行の開始基準を大きく下回ったまま患者数が推移していく可能性が高い
2021年3月3日更新
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過去12シーズンと今シーズン(2020年第36週~2021年第7週)の <br />インフルエンザ推定患者数の推移
過去12シーズンと今シーズン(2020年第36週~2021年第7週)の
インフルエンザ推定患者数の推移
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 インフルエンザについて、今シーズンは流行の開始基準を大きく下回ったままで、患者数が推移していく可能性が高いです。

今シーズンの推定患者の推移について

 2/15~2/21(2021年第7週)のインフルエンザの推定患者数は約580人と、前週(約490人)よりやや増加しました。

 しかし、例年の同時期よりも1000分の1以下と極めて少ない状態が続いています。

今後の推移について

 今シーズンは流行の開始基準を大きく下回ったままで、インフルエンザの患者数が推移していく可能性が高いです。

 しかし、例年の流行期であることに変わりありません。

 インフルエンザの発生動向について、まだしばらくは注意が必要です。

インフルエンザ(季節性とは)

 インフルエンザは、インフルエンザウイルスを病原体とする急性の呼吸器感染症で、毎年世界中で流行が見られています。

 インフルエンザの流行は、例年11月下旬から12月上旬にかけて始まり、1月下旬から2月上旬にピークを迎え、3月頃まで続きます。

感染症・予防接種ナビでは、みなさまからのインフルエンザの経験談を募集しています。

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

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