【新型コロナウイルス感染症経験談】東京都で4度目の緊急事態宣言発出! 自覚症状なく症状が急速に悪化した男性の経験談
2021年7月16日更新
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 新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、東京都で4度目の緊急事態宣言が発出された7月12日。

 東京都によると、この日、都内で確認された新型コロナウイルス感染者は502人となり、先週と比べ160人増えました。

 また感染者のうち65歳以上の高齢者は16人でした。

 東京都の緊急事態宣言期間は、8月22日までで、沖縄県も同日まで延長されています。

 感染者の増加に合わせ「感染症・予防接種ナビ」にも新型コロナウイルスに感染した方の経験談が多数寄せられています。

 その中から今回は、中等症で入院し、その後重症化した方の経験談をご紹介します。

東京都ちゃーりーさん(54歳)の経験談

 5/31月曜日:朝起きてから、悪寒と声の枯れ、空咳、咽の違和感、酷い倦怠感を感じ、オンラインで仕事をしていたが、症状が悪くなる一方なため近所の病院に行く。この時は熱は36.0度の平熱。医者からも風邪だろうということで、ムコダインを処方され帰宅。その後、夜になり段々熱が上がり、37.6度まで。

 6/1火曜日:朝からテレワークだったが昼には熱も37.5度を超え、いよいよ体調がおかしいということで仕事を休み区に電話連絡。PCR希望と伝えると駒沢の指定病院で検査を行ってくれた。結果が出るまではやきもき。夜はまた37.0度まで熱が上がる。自宅待機。念の為同居している家族には実家に帰ってもらった。

 6/2水曜日:昼過ぎに検査した病院から『PCRの結果新型コロナ陽性でした』との連絡。目の前が真っ暗になる。そのまま家で保健所からの連絡待ち。家族や親族に連絡。会社には事情説明と休みの連絡を入れる。発症2日前までが感染させる可能性がある期間にあたるらしいが、私の場合この該当期間が土日であったことで会社は濃厚接触にはあたらず。逆に感染する可能性は1-14日以内の範囲の接触が原因ということで、特に4-5日前が多いということらしいが、それで言うと丁度前週木曜日に会社に出た日が該当した。オフィスか通勤経路での感染が濃厚となるが、こればかりは特定できない。家族が濃厚接触者に当たるため保健所から連絡がいき、PCR検査を翌日受けることに。

 保健所は丁寧な対応をしてくれて、電話越しに30分以上これまでの経緯や行動を虱潰しに話したが、私は基礎疾患があるということで今回大事をとって最初から入院措置をとりますとのこと。受入先調整しますので最長明後日まで待ってくださいとのこと。家族が感染していないかものすごく心配。この日も熱は37.0度ぐらい。

 6/3木曜日:午前中に保健所から連絡が入り、病院での受け入れが決まったとのことで早速当日から入院の手続きがとられた。身支度をしていると家族から連絡があり、PCR陰性だったとのこと。これには本当に物凄くホッとした。専用送迎車に乗って自宅から病院まで搬送され、入院した。病院に到着後、すぐにレントゲン、CTスキャンを行い、病状を確認したところ軽度の肺炎が起こっており、症状としては中等症の下とのこと。夜になると急激に熱が上がり始め、38.7度。解熱剤を飲んでもなかなか下がらない。激しい倦怠感と高熱で朦朧とする。

 6/4金曜日:夜に熱が上がって朝は下がるのがこれまでのパターンなのだが、この日は昨夜から朝も熱が下がらず38.5度。胸の激しい痛みと強い倦怠感でかなりしんどい。急遽レムデシビルを点滴投与するということで、副作用同意の上、これを受けたがひどい倦怠感でベッドから起き上がれない。ご飯は食べられているが夕食の段になり、味覚嗅覚が全く無くなる。「あー、これが噂の味覚嗅覚障害か」と改めてコロナの恐怖を実感する。無くなるというよりは、何を食べても強いしょっぱさと苦さしか感じなくなるというのが正確か。その夜にはパルスオキシメーターが85まで下がったため、酸素吸引装置をつけられる。

 6/5土曜日:昨日の朝に比べると少し楽。体温は37.5度。二度目のレムデシビル投与。相変わらず味覚嗅覚異常は続いており、食事をとるのが億劫に。食べなければと思い、無理にでも食べたが半分食べるのがやっと。しんどさが増してきた。スポーツドリンクとヨーグルトなら何とか口にできた。ちなみに病棟は完全隔離で、多くのビニールシートで囲われていてそこから出られない。

 6/6日曜日:朝の体温37.2度。ほてりもなくなって大分楽になった気がする。午前中レムデシビル投与。午後には36.5度まで熱が下がる。相変わらず味覚嗅覚は失われたまま。というか酷くなってる。鳥のささみが異様にしょっぱく苦く感じる。連日の高熱で体はフラフラ。肺炎もまだ残っているようで胸が痛い。

 6/7月曜日:朝の体温36.2度。感覚的には峠を越えたような感じがする。午前中採血を行い、昼ご飯を食べる時には味覚嗅覚がだいぶ戻ってきた。午後にレントゲン。やはり入院から肺炎が悪化していたようで、それが今日あたりで落ち着いてきた跡が見えるとのことで、経過は順調とのこと。退院について聞くと、ネットで読んでいると2回のPCR検査を行って陰性ならというようなことが書いてあったが、今は肺炎や咳がおさまり、72時間熱が下がっていれば退院という基準らしい。高熱が続いていたので体はまだフラフラ、喉もしゃがれて空咳もまだ続いているが日に日に回復している実感はあり。

 6/8火曜日:朝の体温36.5度。熱が下がるとこれだけ違うものかというぐらい楽にはなってきた。一週間シャワーも浴びてないので病院のシャワールームで浴びさせてもらう。すごく気持ちが良かったがずっと寝ていたので足がフラフラする。その後レムデシビル点滴投与。味覚嗅覚は問題なく戻ってきている。これと並行して食べる量も戻ってきた感じ。いい感じに回復してきたと思ってたら夕方の検温でまた37.2度…。体調的にはそんなにあるように思えないんだが、やはり肺炎の影響か。夕方医師が来て、明日入院10日目なので退院のことを考えるんだが、通常72時間熱が出ないことが条件でもあり、一旦様子見ましょうと、入院延期に。

 6/9水曜日:朝から37.4度の熱があり。点滴はもう終了とのことで針を抜いてくれて少し落ち着く。熱も昼には36.8度まで下がってきたが、再度レントゲンとCTを撮り、病室に帰ると37.4度。

 6/10木曜日:朝から熱が37.4度ある。医師より、CTスキャンとレントゲンの結果肺炎が重症化していて、これが熱の原因とのこと。今日からステロイド治療を開始するということでこれでまた7-8日治療を継続するため入院が延びてしまった。仕事もそろそろ心配だし不安しかない。

 6/11金曜日:ステロイドが効いたか、熱は36.4度と下がっている。医師の話では白い淡い色の肺炎が全体に広がっているということで、この症状にはステロイドは効果的なので安心してくれとのこと。鼻がムズムズするのと相変わらず声枯れで声が出ない症状は続いている。午前中ステロイド点滴。午後も熱は出なかったが鼻がムズムズして涙が止まらない。目薬をもらってしのぐ。しかし、自覚症状なしに状態が急速に悪化しているという、これが本当のコロナの怖さだと知った。

 6/12土曜日:早くも発症してから12日が経過した。朝の体温は36.8度。ステロイド打ってから炎症消えてくれたか、熱は上がってこない。あとは咳の症状だけのような気がする。久々に朝から気分がいい。早く退院できないかな。

 6/13日曜日:今朝の体温36.5度。ステロイドが効いているのか、だいぶ楽だ。呼吸の違和感はまだあるが日に日に楽になっている。

 6/14月曜日:今朝の体温36.4度。だいぶ症状落ち着いてきたが、あとは肺炎と咳かな。先生が説明してくれて、ステロイドで熱は下がっていると思うが、これを続けてどこまで肺炎が治まるかが勝負。それで点滴と酸素マスクを外して異常なく咳もおさまってくれば週末には退院かと。通常は発症後10日でウイルスは死滅するらしいが、ステロイド投与した場合体の免疫も落ちるため、稀に最大20日残ることもあるとのことで、いずれにしても今週末まで経過観察すればいいと。

 6/15火曜日:朝の体温、36.8度。昨日とは比べ物にならないほど楽になっている。胸の違和感と喉の違和感が劇的に改善されている。と思っていたら午前中には酸素マスク外してみましょうと。良くなっている実感が湧いて嬉しい。

 6/16水曜日:朝の体温36.4度。いよいよ、咳もおさまってきて胸の痛みも無い。午前中ステロイド点滴と、午後にはレントゲン。医師より、今日のレントゲンと血液検査の結果が良くて木、金と変化無ければ土曜日退院とのこと。

 6/17木曜日:朝の体温36.5度。いよいよ自分でも、もう大丈夫という実感が。まだ息苦しくて声も枯れているが大半の人は半年引きずるらしいので、このぐらいは覚悟しないと。

 6/18金曜日:朝の体温36.5度。朝先生が来て明日の朝退院とのこと。当分通院して経過観察はするが、ひとまず家に戻れる安心感でどっと疲れが出た。後遺症というほど大袈裟ではないが、まだ息苦しさ、軽い咳き込みは完治していない。ネットでみると半年程この正直か続くケースもあるそうで、まだ先が長そう。

新型コロナウイルスに感染して

 今回入院して思ったのは、どれだけ気をつけていてもどこでかかってもおかしくないこと、またかかったら誰がどれだけ重症化するかは神のみぞ知るということ。また今は完全に治せる対策が無いということ。なので、とにかく罹らないことが全て。改めて思い知らされた。早くワクチンが普及してほしいと思う。私自身、抗体ができたといっても二度と罹りたくないので、根絶されるまでは日々の対策はしっかり続けて行こうと思う。

自分事として捉え、感染対策を続けましょう

 職域接種が始まるなど、高齢者に限らず一般接種が各地で進んでいます。しかし、ワクチンの効果は100%ではなく、たとえ接種を終えたからと言って感染しなくなる訳ではありません。

 ワクチンを接種した方も接種していない方も、自分事として捉え、引き続き「3つの密」の回避、マスクの着用、石けんによる手洗いやアルコールによる手指消毒の励行など、感染予防対策を継続しましょう。

感染症予防接種ナビでは、新型コロナウイルスに感染した方や新型コロナワクチンを接種した方からの経験談を募集しています。

文:感染症ニュース取材班

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