【感染症ニュース】2023年4月からのワクチン接種は有料・無料?条件は? 新型コロナウイルス感染症の最新情報
2023年2月27日更新
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2023年度も無料接種が行われる見通し
2023年度も無料接種が行われる見通し
 2月23日に厚生労働省が発表した「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向」によると、報告日別新規陽性者数(2月23日0時時点/7日間移動平均)は15,733人。1週間前の新規陽性者数と比較すると、約7,200人減となりました。第8波が落ち着きをみせる中、再び流行する可能性はあるのでしょうか。そして、今後のワクチン接種はどうなるのでしょう。最新情報をお伝えします。

アドバイザリーボードの資料から

 「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」は、新型コロナウイルス感染症対策を円滑に推進するに当たって必要となる、医療・公衆衛生分野の専門的・技術的な事項について、厚生労働省に対し必要な助言等を行うものです。

 2月22日に行われた第117回の資料では、「全国の新規感染者数は減少傾向が継続しており、病床使用率も全国的に低下傾向にあります。また、死亡者数や救急搬送困難事案数も減少傾向が継続しています。しかし、今後の免疫の減衰や変異株の置き換わりの状況等が感染状況に与える影響には注意が必要」としています。

流行株の置き換わりは?

 気になる流行株については、「国内では現在BA.5系統が主流になっていますが、特にBQ.1系統は割合が増加しつつあり、注視が必要です。また、アメリカを中心に流行しているXBB.1.5は、より免疫逃避が起こる可能性があるとされ、こちらに関しても注意が必要」ということです。

感染症の専門医は・・・

 感染症の専門医で、大阪府済生会中津病院の安井良則医師は、「当院でも新型コロナウイルス感染症の患者さんは減少しています。このまま流行が終わればいいですが、去年も一昨年も、夏場に流行がありました。あくまでも予測ですが、今年の夏にも流行が起こるかもしれません。3月13日からマスク着用の考え方が変わりますが、特に高齢者などが感染すると重症化リスクが高いことは変わりません。これからも感染対策はしっかりと行なっていただきたいと思います」と語っています。

現在のワクチン接種は?

 新型コロナウイルス感染症の発症を予防する高い効果があり、また感染や重症化を予防する効果がある「新型コロナワクチン」。現在は「令和4年秋開始接種」が行われていて、3月31日まで、以下の全てを満たす方は一人1回、無料で受けることができます。

・12歳以上の方

・追加接種(3回目または4回目)の実施の有無に関わらず、日本国内で少なくとも初回接種(1回目・2回目)が完了している方、またはそれに相当する接種が完了している方

・前回の接種から、下記の一定期間が経過した方
 ファイザー社およびモデルナ社のオミクロン株対応2価ワクチン:3か月以上
 武田社(ノババックス)の従来ワクチン(1価):6か月以上

 なお、接種状況が自治体ごとに異なることから、予約・接種開始時期については、お住まいの市町村からのお知らせ等を確認してください。

 また、初回接種(1回目、2回目接種)、追加接種(3回目接種)、小児接種についても、引き続き3月31日まで無料で受けられます。

来年度のワクチン接種は?

 さらに来年度(4月以降)のワクチン接種について、厚生労働省の専門家による分科会で了承されました。それによると、

・重症化リスクの高い方などは5〜8月、9〜12月の2回
・その他全年齢を対象に9〜12月に1回、無料で接種を行うとしています。

 重症化リスクの高い方とは、65歳以上の高齢者、慢性の呼吸器の病気・心臓病・腎臓病・肝臓病などの基礎疾患を有する方、その他医師が認める方などです。今後、正式決定を経て実施される見通しです。

引用
厚生労働省:新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(※報告日別新規陽性者数/2023年2月23日)、第117回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの資料等(2023年2月22日)、新型コロナワクチンについて、第44回厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会/2023年2月22日)

取材
大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

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