EPISODE-3 先天性風しん症候群
--かかりつけの病院
-- 風しんの感染が心配だったパパは、病院を受診しました。今日、その結果がわかります。
先生 「心配されたでしょう。検査しましたが、大丈夫、 風しんではありませんでした」
パパ 「よかった。風しんになったら、 みんなにうつしてしまうかもしれなかったし」
先生 「風しんのワクチン接種は 受けていなかったんですか?」
パパ 「・・・(思いだして)そうだ、僕、前に 風しんの予防接種をしていました」
--回想 新婚時代のパパとママ
-- それは、ママがお兄ちゃんを妊娠した時の話です。
パパ「・・・どうだった?」
ママ「・・・おめでたですって」
パパ「やった!!僕たち、パパとママだね!」
ママ「(困った顔をして)でも、ちょっと心配なことがあるの。風しんの抗体が少ないんだって!」
パパ「風しん?それがどうしたの?」
ママ「私が今、風しんにかかると、おなかの赤ちゃんが、先天性風しん症候群にかかるかもしれないの」
パパ「先天性風しん症候群?」
--奥田先生とワクチンくん(実写とアニメの合成)
ワクチンくん「先生、先天性風しん症候群って、なあに?」
奥田先生「女性が妊娠している時に風しんにかかると、おなかの赤ちゃんも 風しんウイルスに感染することがあります。それが原因で目や心臓などに 障がいを持って生まれることがあります。それが、先天性風しん症候群です。特に、おなかの赤ちゃんが(妊娠)20週頃までに、お母さんが風しんに感染すると可能性が高く、妊娠2か月の時にかかると35% 、妊娠1か月の時にかかると50%以上が、先天性風しん症候群にかかるとされています」
ワクチンくん「じゃあ、お母さんが妊娠したら、すぐにワクチンを打てばいいのに」
奥田先生「ところがね、 風しんのワクチンは生ワクチンだから、 妊娠している女性は接種が受けられないんです。 妊娠の予定がある女性は、その前に2回の接種を受けていれば、風しんにかかることはまずありません。それでも、免疫が低くなってしまったり、どうしても受けられなかったり、免疫がつきにくかったりする人がいます。なので、みんなが風しんにかからないように、予防をすることが 大切なんです。そのためにも、多くの人に はしかと 風しんのMRワクチンを 接種していただきたいですね。」
ワクチンくん「妊婦さんが風しんにかかったらたいへん! みーんなで風しんを予防しようね!」
出演:国立病院機構横浜医療センター産婦人科部長 奥田 美加氏
協力:国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室長 多屋 馨子氏
協力:田辺三菱製薬、制作協力:日テレアックスオン、製作著作:広島テレビ
更新:2019/1/27