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コロナ増加中 コロナ増加中
厚生労働省が令和6年1月4日に発表した令和5年第51週(12/18-24)の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況について」によると、全国の定点当たり報告数は4.57。これで5週連続の増加になりました。都道府県別では北海道10.69、山梨9.73、長野8.55、愛知7.06、大分6.43、茨城6.38、徳島5.86、愛媛5.80、新潟5.79、岐阜5.76、熊本5.71、富山5.63、山口5.55、福島5.18、栃木5.11が多くなっています。

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新たな派生株JN.1の感染者が増加

また、国立感染症研究所感染症疫学センターが発表した「新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報令和5年第50週(12/11-17)」によると、現在流行の主流となっている派生株はオミクロン株XBB系統(HK.3、JG.3、GK.1.1ほか)の約75%ですが、同じオミクロン株のBA.2系統(BA.2.86.1、JN.1、JN1.1など)が約21%となっています。その中でもJN.1は11%を超えています。年始の令和6年第1週にはJN.1系統が37%を超え、最も感染者の多い派生株になると推定しています。

感染症に詳しい医師は…

感染症に詳しい大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長の安井良則医師は、
「年末や年始は、学校や医療機関が休みになるため、感染症の報告数は減少するのが一般的ですが、新型コロナだけは増加しています。数字的にはまだ大きな流行にはなっていませんが、実際にはより多くの方が新型コロナに感染されているのではないかと思います。帰省や旅行で人の移動も多くありましたので流行は更に拡大しているおそれがあり、1月は新型コロナウイルス感染症に警戒が必要です」としています。

新型コロナウイルス感染症とは?

新型コロナウイルスは鼻やノドなどの上気道に感染すると考えられています。2〜7日の潜伏期間のあと、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、咳といった上気道症状に加え、倦怠感・発熱・筋肉痛・頭痛といった全身症状が生じることが多く、その症状はインフルエンザとよく似ています。オミクロン株が主流となった現在は、嗅覚・味覚障害の症状は減少しています。軽症の場合は1週間以内に症状が軽快することが多い一方、発症から3か月を経過した時点で何らかの症状が2か月以上持続し、他の疾患による症状として説明がつかない場合には、罹患後症状(後遺症)の可能性を考える必要があります。また、重症化リスクが高い患者の一部では感染は下気道まで進展し(中等症に相当)、さらに急性呼吸逼迫症候群、多臓器不全(重症に相当)に至る患者もいます。

感染経路は?

感染者の口や鼻から、咳・くしゃみ・会話のときに排出されるウイルスを含む飛沫またはエアロゾルと呼ばれるさらに小さな水分を含んだ状態の粒子を吸入するか、感染者の目や鼻、口に直接に接触することにより感染します。一般的には1メートル以内に近接した環境において感染しますが、エアロゾルは1メートルを超えて空気中にとどまりうることから、長時間滞在しがちな、換気が不十分であったり、混雑した室内では、感染が拡大するリスクがあることが知られています。

被災地では、感染症の流行の懸念が…

元日に発生した能登半島地震では、多くの方が避難所で過ごされています。現在、懸念されているのが、感染症の流行です。生活用水が十分にないことから、衛生状況が悪化。感染症の集団発生が想定されます。安井医師は、「能登半島地震で被災された方々に、心からお見舞い申し上げます。気がかりなのは、人と人の距離が近く、また冬場ということで換気がしにくい避難所では、新型コロナウイルスの感染拡大のリスクが高まっていることです。生活用水が不足し、難しいとは思いますが、消毒用のアルコールのある避難所では、手指衛生など、感染防止につながる行動を心がけていただきたいと思います。但し、ノロウイルス・アデノウイルスには、アルコール消毒は効きにくいです。少しでも具合が悪い方は、医療スタッフなどに声をかけて、隔離をしてもらうなど、周りの方にうつさないようにすることが重要です。私自身も、東日本大震災の時に、東北に入りましたが、閉鎖的な空間では、感染症が広がりやすいです。特に、新型コロナは高齢者や基礎疾患のある方にとってはリスクの高い感染症です。大変な状況にあるとは思いますが、感染症にも気をつけていただき、一日でも早く普通の生活に戻れるよう願っています」と語っています。

引用
厚生労働省:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況について令和5年第50週(12/18-24)、新型コロナワクチンQ&A、新型コロナウイルス感染症診療の手引(第10.0版)
国立感染症研究所感染症疫学センター:新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報:発生動向の状況把握 令和5年第50週(12/11-17)

取材
大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長 安井良則氏