「感染症・予防接種ナビ」は、広島テレビ放送が運営しており、厚生労働科学研究「ワクチンで予防可能な疾病のサーベイランスとワクチン効果の評価に関する研究」(研究代表者・鈴木基)の 「ワクチンの有効性、安全性、啓発に関する研究」(研究分担者・岡部信彦)の研究活動の一部に協力しています。
子育てに欠かせない「正しく信頼できる」感染症情報の発信と予防接種の啓発を、公的機関や専門医の監修と取材協力のもと、分かりやすく伝えるサイトです。
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新型コロナウイルス感染症

2019年末頃より「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」が中国の武漢市を中心に出現し、世界中で患者数が増加しています。

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感染症ニュース

【感染症ニュース】新型コロナ全国定点2.76 インフルエンザは0.34前週比で更に減 医師「沖縄・九州の今後が気がかり」

厚生労働省が2024年5月17日に発表した2024年第19週(5/6-5/12)の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について」によると、全国の定点当たり報告数は
2.76。前週(4/29-5/5)の2.27と比べ、増加に転じています。気を付けたいのは、前週は、大型連休の影響で、医療機関の多くが休診している場合もあることです。一方で、気がかりなのは、沖縄県の定点報告数が、12.04となっていることです。また、同日に発表された「インフルエンザの発生状況について」によると、2024年第19週(5/6-5/12)のインフルエンザの全国定点報告数は、0.34。前週(4/29-5/5)の0.45から更に減少しました。現状について、感染症に詳しい医師に聞きました。

【2024年】5月に注意してほしい感染症!RSウイルス感染症全国的に本格的増加 麻しん(はしか)流行に注意 医師「GW明けに注意」

感染症に詳しい医師は…

感染症に詳しい大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長の安井良則医師は「第19週データはゴールデンウイーク明けのもので、多くの医療機関が休診していた前週データと、単純に比較することはできません。しかし、沖縄をはじめ、鹿児島・長崎・佐賀・大分でも報告数が増加しているので、翌週データを待って、状況を確認したいと思います。沖縄・九州で再び流行が始まるのではないか気がかりです。気温も高くなり始め、室内の換気がおろそかになっている可能性もあります。新型コロナウイルスは、エアロゾル感染しますので、締め切った室内で、感染が広がってしまう可能性もあります。これからの季節、じゅうぶん注意してください」としています。

新型コロナウイルス感染症とは?

新型コロナウイルスは感染者の口や鼻から、咳・くしゃみ・会話のときに排出されるウイルスを含む飛沫またはエアロゾルと呼ばれるさらに小さな水分を含んだ状態の粒子を吸入するか、感染者の目や鼻、口に直接に接触することにより感染します。一般的には1メートル以内に近接した環境において感染しますが、エアロゾルは1メートルを超えて空気中にとどまりうることから、長時間滞在しがちな、換気が不十分で混雑した室内では、感染が拡大するリスクがあることが知られています。感染すると2〜7日の潜伏期間のあと、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、咳といった上気道症状に加え、倦怠感・発熱・筋肉痛・頭痛といった全身症状が生じることが多く、その症状はインフルエンザとよく似ています。オミクロン株が主流となった現在は、嗅覚・味覚障害の症状は減少しています。軽症の場合は1週間以内に症状が軽快することが多い一方、発症から3か月を経過した時点で何らかの症状が2か月以上持続し、他の疾患による症状として説明がつかない場合には、罹患後症状(後遺症)の可能性を考える必要があります。

新型コロナウイルス感染予防のために

去年の5月8日に新型コロナウイルス感染症は5類感染症に移行し、感染対策の実施については個人・事業者の判断が基本となりました。高齢者や基礎疾患がある方が感染した場合は重症化するおそれがあるので、自身がうつらない、そしてうつさないことが重要です。感染対策には、「咳エチケット」「マスク着用」「手洗い」「換気」があげられます。
・咳エチケット
くしゃみやせきが出るときは、飛沫を含んだウイルスを排出しているかもしれません。人にうつさないためにも、ティッシュなどで鼻や口を覆う、とっさのときは袖や上着の内側で覆う、周囲の人から離れるなどの咳エチケットを心がけてください。
・マスク着用
マスクも飛沫を飛ばさないために有効です。医療機関を受診する時や、通勤ラッシュ時など混雑した電車・バスに乗車する時、高齢者や基礎疾患のある方に会う時などは、マスクを着用しましょう。
・手洗い
感染はウイルスを含む飛沫が口や鼻、眼などの粘膜に触れること、またウイルスがついた手で口や鼻、眼の粘膜に触れることで起こります。手についたウイルスを減らすためには手洗いが重要で、15秒の流水で洗うだけで1/100に。石けんやハンドソープで10秒間もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1/10000に減らすことができます。手洗いがすぐにできない状況では、アルコール消毒液も有効です。
・換気
また室内に浮遊するウイルスを減らすためには、換気が重要です。窓を使った換気を行う場合、風の流れができるように2方向の窓を、1時間に2回以上、数分程度全開にしましょう。また、換気扇を利用することでもウイルスを減らすことができます。


引用
厚生労働省:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況について令和6年第19週

取材
大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長 安井良則氏
感染症ニュース一覧
予防接種における間違いを防ぐために

注意してほしい感染症

2024年5月期

RSウイルス感染症
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
咽頭結膜熱
手足口病・ヘルパンギーナ

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

過去5年間の同時期との比較

インフルエンザ
咽頭結膜熱
溶連菌感染症
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発しん
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
マイコプラズマ肺炎
情報元:IDWR2024年第18週(2024年4月29日~2024年5月5日)

流行の様子

RSウイルス感染症 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 咽頭結膜熱 手足口病
 

RSウイルス感染症

報告数
北海道
159
青森
3
岩手
12
宮城
46
秋田
6
山形
12
福島
55
茨城
58
栃木
44
群馬
65
埼玉
222
千葉
128
東京
325
神奈川
197
新潟
80
富山
19
石川
21
福井
75
山梨
10
長野
22
岐阜
53
静岡
120
愛知
226
三重
121
滋賀
54
京都
96
大阪
365
兵庫
233
奈良
106
和歌山
95
鳥取
9
島根
3
岡山
17
広島
86
山口
142
徳島
27
香川
23
愛媛
61
高知
19
福岡
169
佐賀
50
長崎
19
熊本
45
大分
37
宮崎
38
鹿児島
90
沖縄
42
情報元:IDWR2024年第18週(2024年4月29日~2024年5月5日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

情報元:IDWR2024年第18週(2024年4月29日~2024年5月5日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

咽頭結膜熱

情報元:IDWR2024年第18週(2024年4月29日~2024年5月5日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

手足口病

情報元:IDWR2024年第18週(2024年4月29日~2024年5月5日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
びせいぶつ芸能社
風疹ゼロプロジェクト
「水ぼうそう・帯状疱疹」ホントのところ

予防接種トピックス

感染症発生動向調査による小児科定点(約3,000か所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000か所)からの報告数に基づいたデータ解析によります。
感染症発生動向調査とは(厚生労働省ホームページより)
すこやか201 知ってアクション!感染症の予防

予防接種スケジュール

※国立感染症研究所サイト

インフルエンザ情報

情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
厚生労働省が4月12日に発表した「インフルエンザの発 生状況について」令和6年第14週(4/1-7)による と、全国のインフルエンザ定点当たり報告数は5.10。 去年の10月以来、久しぶりに10を下回りました。すべ ての都道・・・
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厚生労働省が4月12日に発表した「インフルエンザの発 生状況について」令和6年第14週(4/1-7)による と、全国のインフルエンザ定点当たり報告数は5.10。 去年の10月以来、久しぶりに10を下回りました。すべ ての都道府県で前週(第13週)より少なく、10を超え る県は山形11.47と新潟10.25だけです。感染症 に詳しい大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長の 安井良則医師は「インフルエンザの全国の定点当たり報告 数は、前週と比較しても半分以下となりました。しかし、 この第14週は学校や幼稚園・保育園などが春休みの時期 と重なっています。インフルエンザ定点は小児科が多いた め、長い休みの影響を受けます。流行の傾向は次の15週 16週の数字を見ないとわからないでしょう。通常、イン フルエンザは短期間に大きな流行の山を作ります。今シー ズンは爆発的な流行はなかったものの、患者は長期に渡り 出続けていたため、患者数はこの10年で最多となってい ます。本来であれば夏頃はインフルエンザの患者はほとん ど出ないのですが、今後も要警戒だと思っています」
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