感染症・予防接種ナビ
 
「感染症・予防接種ナビ」は、広島テレビ放送が運営しており、厚生労働科学研究「ワクチンで予防可能な疾病のサーベイランスとワクチン効果の評価に関する研究」(研究代表者・鈴木基)の 「ワクチンの有効性、安全性、啓発に関する研究」(研究分担者・岡部信彦)の研究活動の一部に協力しています。
子育てに欠かせない「正しく信頼できる」感染症情報の発信と予防接種の啓発を、公的機関や専門医の監修と取材協力のもと、分かりやすく伝えるサイトです。
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新型コロナウイルス感染症

2019年末頃より「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」が中国の武漢市を中心に出現し、世界中で患者数が増加しています。

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感染症ニュース

【感染症ニュース】5種混合ワクチンの定期接種がスタート! 医師「お子さん・保護者・医療機関の負担が軽く」 生後2か月になったらすぐに接種を!

今年4月、生後2か月から接種開始の5種混合ワクチン定期接種がスタートしています。5種混合ワクチンとはどのようなワクチンなのでしょうか。

【2024年】4月に注意してほしい感染症!RSウイルス感染症徐々に増加 麻しん(はしか)流行に注意 医師「春休み明けもインフルエンザ下がり切らない懸念」

4種混合+Hibワクチン=5種混合ワクチン

5種混合ワクチンは、今まで接種されてきた4種混合ワクチン(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ)とHib(ヘモフィルスインフルエンザ菌b型)ワクチンが一緒になったもので、5つの感染症に効果があるワクチンです。当面は4種混合ワクチンとHibワクチンも接種できますが、4月以降に初めてこれらのワクチンを接種する場合は、原則として5種混合ワクチンを接種することになります。ワクチンを接種するのに適した標準的接種期間は、初回接種として生後2か月に達した時から生後12か月に達するまでの間に、3週間から8週間までの間隔をおいて3回。また追加接種として、初回接種を終了後12〜18か月の間隔をおいて1回(初回接種終了後6か月以上間隔を開けて接種することも可能)です。

ワクチンに詳しい医師は…

ワクチンに詳しい大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長の安井良則医師は「私の勤務先でも今月から5種混合ワクチンの接種を実施しています。生後2か月から受ける定期接種は、5種混合の他にもB型肝炎、ロタウイルス、小児用肺炎球菌の4種類があり同時接種が一般的ですが、これまでは5種類のワクチンだったものが一つ減っただけでも、お子さんや保護者、そして医療機関の負担が軽くなったと感じています。実際にワクチン接種に訪れたお母さんに話を聞いたところ、5種混合が始まったことを知らない方もいらっしゃいましたが、医療現場では混乱なくスムーズに移行が進んでいます」と話しています。

移行期間の注意点は…

ただし、5種混合ワクチンの接種を受けられるお子さんは、4月になってから初回接種の第1回目を受けるお子さんだけです。すでに4月以前に4種混合とHibワクチンの第1回目を接種している場合は、2回目以降も5種混合ではなく、4種混合とHibワクチンの接種を受けることになります。
安井医師は「4種混合とHibワクチンは初回接種で3回、追加接種で1回接種することになりますが、いずれも同じワクチンを受けることが基本となります。ですので、3月までに4種混合ワクチン・Hibワクチンの第1回目の接種を受けたお子さんは、4月以降もそのまま4種混合ワクチンを受けることになります。接種する医療機関には記録が残っていますので、同じ医療機関でワクチンの接種を受けていただけるといいと思います。また、転居などで違う医療機関で接種を受けなければならない場合には、前にどのようなワクチンを接種したのかを接種する医療機関に伝えていただければと思います。私たち医療機関も、十分に確認をとりながら接種を進めています」と語っています。

予防できるはどのような感染症?

5種混合ワクチンで予防できるのは次の5種類の感染症です。
・ジフテリア
ジフテリア菌により発生する疾病。主に気道の分泌物によってうつり、ノドなどに感染し毒素を放出します。この毒素が心臓の筋肉や神経に作用することで、眼球や横隔膜などの麻痺、心不全などを起こすことがあります。
・百日せき
百日咳菌により発生する疾病。激しい咳が出ることがあり、咳のために乳幼児では呼吸ができなくなり窒息や肺炎など合併症が致命的になることがあります。
・破傷風
破傷風菌により発生する疾病。主に傷口に菌が入り込んで感染し、毒素を通して様々な神経に作用します。最後には全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたり、息ができなくなったりして、亡くなることもあります。
・ポリオ
ポリオウイルスにより発生する疾病。かつては小児マヒとも呼ばれていました。主に感染した人の便を介してうつり、手足の筋肉や呼吸する筋肉等に作用し麻痺を生じることがあります。
・Hib感染症
ヘモフィルスインフルエンザ菌b型という細菌により発生する疾病。主に気道の分泌物により感染を起こし、症状がないまま菌を保有して日常生活を送っている子どもも多くいますが、何らかのきっかけで進展すると、肺炎、敗血症、髄膜炎、化膿性の関節炎などの重篤な疾患を引き起こすことがあります。

引用
第20回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会、予防接種基本方針部会ワクチン評価に関する小委員会:「5種混合ワクチンについて」(2023年8月29日)
国立感染症研究所:「日本の予防接種スケジュール」
厚生労働省:「ジフテリア」「百日せき」「破傷風」「ポリオ」「Hib感染症」

取材
大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長 安井良則氏
感染症ニュース一覧
予防接種における間違いを防ぐために

注意してほしい感染症

2024年4月期

RSウイルス感染症
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)
新型コロナウイルス感染症
麻しん(はしか)

監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

過去5年間の同時期との比較

インフルエンザ
咽頭結膜熱
溶連菌感染症
感染性胃腸炎
水痘
手足口病
伝染性紅斑
突発性発しん
百日咳
ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎
急性出血性結膜炎
流行性角結膜炎
マイコプラズマ肺炎
情報元:IDWR2024年第13週(2024年3月25日~2024年3月31日)

流行の様子

RSウイルス感染症 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 麻しん
 

RSウイルス感染症

報告数
北海道
147
青森
0
岩手
3
宮城
44
秋田
1
山形
20
福島
39
茨城
28
栃木
52
群馬
61
埼玉
204
千葉
47
東京
190
神奈川
138
新潟
17
富山
4
石川
17
福井
59
山梨
5
長野
6
岐阜
42
静岡
39
愛知
109
三重
49
滋賀
13
京都
95
大阪
520
兵庫
121
奈良
115
和歌山
24
鳥取
1
島根
3
岡山
10
広島
50
山口
49
徳島
8
香川
18
愛媛
23
高知
0
福岡
56
佐賀
6
長崎
8
熊本
28
大分
0
宮崎
6
鹿児島
17
沖縄
2
RSウイルス感染症は、乳幼児に注意してほしい感染症で、特に1歳未満の乳児が感染すると重症化しやすいです。お子さんに発熱や呼吸器症状がみられる場合は、かかりつけ医に相談してください。感染経路は、飛沫感染や接触感染です。お子さん向けのワクチンはまだ実用化されていないため、手洗い、うがい、マスクの着用を徹底しましょう。家族以外にも保育士など、乳幼児と接する機会がある人は特に注意が必要です。
情報元:IDWR2024年第13週(2024年3月25日~2024年3月31日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

感染すると、2~5日の潜伏期間の後に発症し、突然38度以上の発熱、全身の倦怠感、喉の痛みなどが現れ、しばしば嘔吐を伴います。また、舌にイチゴのようなぶつぶつができる「イチゴ舌」の症状が現れます。まれに重症化し、全身に赤い発疹が広がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」になることがあります。発熱や咽頭痛など、新型コロナの症状と似ており区別がつきにくいため、症状が疑われる場合は速やかにかかりつけ医を受診しましょう。主な感染経路は、咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、細菌が付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染です。感染の予防には手洗い、咳エチケットなどが有効です。
情報元:IDWR2024年第13週(2024年3月25日~2024年3月31日)
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

流行は、今後、落ち着きをみせると思われますが、水準的には、減り切っていないため、2024年4月以降も、しばらく、患者発生動向には注意していく必要があると考えています。また、4月から、新型コロナウイルス感染症に関する特例措置が終わり、通常の医療提供体制へ完全に移行します。これにより、新型コロナワクチンの特例臨時接種(無料)も3月末で終了し、4月からは自費での接種となります。また、治療薬の薬剤費や入院医療費についても公費の負担が3月末で終了し、他の疾病と同様に医療費の自己負担割合に応じた通常の窓口負担になります。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏

麻しん

麻しんは「はしか」とも呼ばれ、パラミクソウイルス科に属する麻しんウイルスの感染によって起こる急性熱性発疹性の感染症です。麻しんウイルスは人のみに感染するウイルスであり、感染発症した人から人へと感染していきます。感染力は極めて強く、麻しんに対して免疫がない人が麻しんウイルスに感染すると、90%以上が発病し、不顕性感染は殆どないことも特徴の1つです。現在ではビタミンAが不足すると麻しんの重症化を招きやすいことが知られており、発展途上国ではその死亡率が10~30%に達する場合があると言われています。
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
びせいぶつ芸能社
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「水ぼうそう・帯状疱疹」ホントのところ

予防接種トピックス

感染症発生動向調査による小児科定点(約3,000か所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000か所)からの報告数に基づいたデータ解析によります。
感染症発生動向調査とは(厚生労働省ホームページより)
すこやか201 知ってアクション!感染症の予防

予防接種スケジュール

※国立感染症研究所サイト

インフルエンザ情報

情報元:日本医師会、日本薬剤師会、日本大学薬学部、(株)EMシステムズ
厚生労働省が2月9日に発表の「インフルエンザの発生状 況について」令和6年第5週(1/29-2/4)では、 全国のインフルエンザ定点当たり報告数は22.62。4 週連続増加となりました。2023年は12月前半(令和 5年第4・・・
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厚生労働省が2月9日に発表の「インフルエンザの発生状 況について」令和6年第5週(1/29-2/4)では、 全国のインフルエンザ定点当たり報告数は22.62。4 週連続増加となりました。2023年は12月前半(令和 5年第49週)に警報レベルとなる33.72で大きな流 行になりましたが、この先再び警報レベルに達する流行と なるのでしょうか?感染症に詳しい大阪府済生会中津病院 院長補佐感染管理室室長の安井良則医師は「インフルエン ザが2023年の12月前半に報告数のピークを迎えた時 は流行株はA型ウイルスが主流でしたが、現在はB型ウイ ルスが流行の中心となっています。そのため年明けに再び 流行が拡大しているものと思われますが、報告数の増加は それほど急激ではありません。」とはいえ一医療機関で一 週間に20人以上のインフルエンザ患者が報告されている 現在、大きな流行中であることには変わりありません。イ ンフルエンザの症状が出た場合は早めに医療機関を受診す ることが重要です/引用:国立感染症研究所「インフルエ ンザウイルス週別検出状況2023/2024シーズン」
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