【感染症ニュース】新型コロナ全国定点13.75と前週比で減少 医師「間もなくピークアウトか…」 36歳40℃発熱・食欲不振・倦怠感
2024年2月16日更新
ピークアウトか…
ピークアウトか…
厚生労働省が2024年2月16日に発表した2024年第6週(2/5-2/11)の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について」によると、全国の定点当たり報告数は13.75。前週(1/29-2/4)の16.15と比べて、15%ほど減少しました。都道府県別にみると、横ばい、若しくは微減のエリアが多くなっています。現状について、感染症に詳しい医師に聞きました。

感染症に詳しい医師は…

感染症に詳しい大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長の安井良則医師は、「第6週(2/5-2/11)新型コロナの患者報告数は、全国的に減少傾向となりました。大阪府でも、第6週は減少するなど、ピークアウトの兆候がみられます。臨床の現場でも、一時の勢いは感じられなくなりました。地域差はありますが、全国的には、今後、減少に転ずるのではないかと予測しています。とは言え、翌週の動向にも、注視したいところです」としています。


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コロナ経験談 36歳 富山県

ピークアウトの兆候もありますが、『感染症・予防接種ナビ』には、引き続き経験談が寄せられています。
【以下、経験談投稿】
このサイトが励みになったので投稿します。
1月20日倦怠感
1月21日発熱40℃鼻詰まり、食欲不振
1月22日発熱40℃鼻詰まり、食欲不振
コロナと発覚。
1月23日発熱40℃鼻詰まり、食欲不振
1月24日36.5℃倦怠感、鼻詰まり、食欲不振、目ヤニ
1月27日倦怠感、鼻詰まり、喉の痛み、声が出ない、食欲不振、目ヤニ
2月1日発熱40℃&上記の症状
コロナの後遺症かと思ったが救急の先生に、アデノか何かにかかったのだろうと言われた。
それから7日まったく熱が下がらず焦り出す。レントゲンやCTがある病院へ。精密検査の結果、急性副鼻腔炎と診断。こんなに熱が出るんだとびっくり。抗生剤の点滴を2日、抗生剤の薬をもらって平熱へ。コロナ時の合併症に備えてとのことでした。熱が続く人はちゃんと調べてくれる病院へすぐいってください。もう少し早く行っていればこんなに寝込まずに済みました。

経験談について安井医師は…

安井医師は、「比較的若い方から寄せられていますね。直接診断した訳ではないので、分からない部分も多々ありますが、持病などで、リスクが高い方は、抗ウイルス薬を処方してもらい服用するのがいいと考えています。微熱程度や症状が軽い場合は、対症療法でも構いませんが、対症療法のみだと、細菌性の扁桃炎などの合併症を発症してしまうケースもみられるからです。今回の経験談では、抗ウイルス薬は、処方されなかったようですが、診断医と話し合って、抗ウイルス薬を処方してもらわないことを決めたのか、医師が不要と判断したのか、どういった話があったのかに興味があります。39℃ほどの発熱があれば、かなりしんどかったでしょうし、抗ウイルス薬を処方してもらっても、よかったのではないでしょうか。ウイルス量を減らすことで、新型コロナの症状も緩和されます。抗ウイルス薬を服用すれば、副鼻腔炎まで発症しなかったような感じもします。寄せられた経験談の多くが、対症療法のみの方からで、現在の抗ウイルス薬処方の実態がどうなっているのか分かりません。抗ウイルス薬を処方された方のお話も伺ってみたいです」としています。

新型コロナウイルス感染症とは

新型コロナウイルス感染症は、発熱・鼻水・のどの痛み・咳などといった、風邪のような症状から始まります。また、頭痛や強い倦怠感などが良く見られる症状です。下痢や味覚・嗅覚障害を伴うことも少なくはありません。感染者の口や鼻から、咳、くしゃみ、会話等のときに排出される、ウイルスを含む飛沫又はエアロゾルと呼ばれる更に小さな水分を含んだ状態の粒子を吸入するか、感染者の目や鼻、口に直接的に接触することにより感染します。一般的には1メートル以内の近接した環境において感染しますが、エアロゾルは1メートルを超えて空気中にとどまりうることから、長時間滞在しがちな、換気が不じゅうぶんであったり、混雑した室内では、感染が拡大するリスクがあることが知られています。最も重要な対策は、咳エチケットと手洗い・アルコール消毒など手指衛生を徹底することです。手洗いが大切な理由は、ドアノブや電車のつり革など様々なものに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があるからです。外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗いましょう。また、感染拡大を防ぐため、人と人との距離を保つことが重要です。

引用
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況等について」和6年第6週、新型コロナウイルスに関するQ&A
取材
大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長 安井良則氏

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