A.水痘は麻疹と同様、非常に感染力が強く、家族の一人が罹患すると、水痘に対する抗体を保有していない家族は次々と感染してしまいます。家族の場合は発症する数日前からすでに感染している可能性があるため、ワクチン接種は間に合わないことの方が多く見られますが、自然水痘の患者と接触後3日(72時間)以内にワクチン接種を行うと、発症を阻止できるとの報告がありますので、接種の希望があればこれらを理解して頂いた上で、接種をするとよいでしょう。ただし間に合わず発症してしまう場合があることも説明が必要です。

出典:「予防接種に関するQ&A集 水痘」-一般社団法人日本ワクチン産業協会(岡部信彦 川崎市健康安全研究所所長、多屋馨子国立感染症研究所感染症疫学センター第三室(予防接種室)室長)