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2019年末頃より「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」が中国の武漢市を中心に出現し、世界中で患者数が増加しています。
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【感染症ニュース】新型コロナ減少傾向が続くものの6県で増加 未だ続く重症例も… 罹患後症状(いわゆる後遺症)にも注意
罹患後症状は研究が進められている
厚生労働省が令和6年5月7日に発表した令和6年第17週(4/22-28)の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況について」によると、全国の定点当たり報告数は3.22。第5週(1/29-2/4)・・・
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厚生労働省が令和6年5月7日に発表した令和6年第17週(4/22-28)の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況について」によると、全国の定点当たり報告数は3.22。第5週(1/29-2/4)以来減少を続けていますが、患者の発生はいまだに続いているようです。

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沖縄や鹿児島などでは増加傾向に

都道府県別では減少している自治体が多いものの、沖縄、鹿児島、兵庫、広島、静岡、宮崎で増加しています。特に沖縄では前週比で1.4倍に増えており、再びの流行が懸念されています。

感染症に詳しい医師は…

感染症に詳しい大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長の安井良則医師は「新型コロナは全国的に見ると減少していますが、患者の発生は途絶えていません。当院でも入院される方が新型コロナに感染している例がいまだに続いており、重症の患者さんもいます。ゴールデンウィーク中に発症しても、かかりつけの病院が休みのために受診できず、診断が遅れ、症状を悪化させてしまうということも起こっています。せき、高熱などの症状がある場合は、新型コロナの可能性もあるので、早めに医療機関を受診することをお勧めします」としています。

新型コロナウイルス感染症とは?

新型コロナウイルスは感染者の口や鼻から、咳・くしゃみ・会話のときに排出されるウイルスを含む飛沫またはエアロゾルと呼ばれるさらに小さな水分を含んだ状態の粒子を吸入するか、感染者の目や鼻、口に直接に接触することにより感染します。一般的には1メートル以内に近接した環境において感染しますが、エアロゾルは1メートルを超えて空気中にとどまりうることから、長時間滞在しがちな、換気が不十分であったり、混雑した室内では、感染が拡大するリスクがあることが知られています。感染すると2〜7日の潜伏期間のあと、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、咳といった上気道症状に加え、倦怠感・発熱・筋肉痛・頭痛といった全身症状が生じることが多く、その症状はインフルエンザとよく似ています。オミクロン株が主流となった現在は、嗅覚・味覚障害の症状は減少しています。軽症の場合は1週間以内に症状が軽快することが多い一方、発症から3か月を経過した時点で何らかの症状が2か月以上持続し、他の疾患による症状として説明がつかない場合には、罹患後症状(後遺症)の可能性を考える必要があります。

罹患後症状(後遺症)にはどんなものが?

罹患後症状は、罹患してすぐの時期から持続する症状、回復した後に新たに出現する症状、症状が消失した後に再び生じる症状の全般をさしています。代表的な症状は、疲労感・倦怠感、関節痛、筋肉痛、せき、喀痰、息切れ、胸痛、脱毛、記憶障害、集中力低下、頭痛、抑うつ、嗅覚障害、味覚障害、動悸、下痢、腹痛、睡眠障害、筋力低下などがあります。WHOは、これまでの研究で新型コロナ(COVID-19)感染者の約10〜20%に罹患後症状が発生するとしています。これまでの知見等によると、罹患後症状の多くは、時間経過とともに改善することが多いと報告されていますが、症状が残存する方も一定程度いるという結果なども得られています。治療については、特化した治療方法がなく、国内外で研究が進められています。時間経過とともに改善することが多いのですが、その過程で各症状に応じた対症療法(症状を和らげる治療:咳に対して咳止め薬を処方するなど)が行われることもあります。また症状が改善せずに持続する場合には、他の疾患による症状の可能性もあるので、かかりつけ医などや地域の医療機関にご相談ください。

罹患後症状(後遺症)に悩む人に理解を

罹患後症状には、目に見えない症状もあり、職場や学校など、なかなか周囲の理解が得られず悩んでいる方もいます。罹患後症状に悩む方に「気のせい」「気の持ちよう」などと言わず、寄り添った対応をすることが大切です。

引用
厚生労働省:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況について令和6年第17週(4/22-28)、新型コロナワクチンQ&A、新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)について

取材
大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長 安井良則氏

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2024年5月期
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
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厚生労働省が4月12日に発表した「インフルエンザの発 生状況について」令和6年第14週(4/1-7)による と、全国のインフルエンザ定点当たり報告数は5.10。 去年の10月以来、久しぶりに10を下回りました。すべ ての都道府県で前週(第13週)より少なく、10を超え る県は山形11.47と新潟10.25だけです。感染症 に詳しい大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長の 安井良則医師は「インフルエンザの全国の定点当たり報告 数は、前週と比較しても半分以下となりました。しかし、 この第14週は学校や幼稚園・保育園などが春休みの時期 と重なっています。インフルエンザ定点は小児科が多いた め、長い休みの影響を受けます。流行の傾向は次の15週 16週の数字を見ないとわからないでしょう。通常、イン フルエンザは短期間に大きな流行の山を作ります。今シー ズンは爆発的な流行はなかったものの、患者は長期に渡り 出続けていたため、患者数はこの10年で最多となってい ます。本来であれば夏頃はインフルエンザの患者はほとん ど出ないのですが、今後も要警戒だと思っています」
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