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2019年末頃より「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」が中国の武漢市を中心に出現し、世界中で患者数が増加しています。
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【感染症ニュース】新型コロナ沖縄県定点報告数2週間で約1.7倍に ゴールデンウイーク後に再び増加か? 医師「沖縄・九州での流行に懸念」
感染対策には換気が有効!
厚生労働省が令和6年5月10日に発表した令和6年第18週(4/29-5/5)の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況について」によると、全国の定点当たり報告数は2.27。前週よりも約1ポ・・・
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厚生労働省が令和6年5月10日に発表した令和6年第18週(4/29-5/5)の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況について」によると、全国の定点当たり報告数は2.27。前週よりも約1ポイント減少しました。第5週(1/29-2/4)以来減少を続けていますが、気がかりなのが、沖縄県の流行状況です。第17週(4/22-28)も8.34と全国比でも高い値を示していましたが、大型連休中で医療機関も休診が多い第18週でも、9.77と更に増加しています。この先、再びの流行はあるのでしょうか。

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感染症に詳しい医師は…

感染症に詳しい大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長の安井良則医師は、「第18週のデータはゴールデンウイーク期間のもので、多くの医療機関が休んでいますので、例年患者報告数は減少します。ですので、実際にはもっと多くの方が新型コロナウイルス感染症を発症していると考えたほうがいいと思います。その中で沖縄をはじめ、佐賀、大分でも報告数が増加していますし、福岡はほぼ同じで、沖縄・九州で再び流行が始まるのではないか気がかりです」としています。

新型コロナウイルス感染症とは?

新型コロナウイルスは感染者の口や鼻から、咳・くしゃみ・会話のときに排出されるウイルスを含む飛沫またはエアロゾルと呼ばれるさらに小さな水分を含んだ状態の粒子を吸入するか、感染者の目や鼻、口に直接に接触することにより感染します。一般的には1メートル以内に近接した環境において感染しますが、エアロゾルは1メートルを超えて空気中にとどまりうることから、長時間滞在しがちな、換気が不十分で混雑した室内では、感染が拡大するリスクがあることが知られています。感染すると2〜7日の潜伏期間のあと、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、咳といった上気道症状に加え、倦怠感・発熱・筋肉痛・頭痛といった全身症状が生じることが多く、その症状はインフルエンザとよく似ています。オミクロン株が主流となった現在は、嗅覚・味覚障害の症状は減少しています。軽症の場合は1週間以内に症状が軽快することが多い一方、発症から3か月を経過した時点で何らかの症状が2か月以上持続し、他の疾患による症状として説明がつかない場合には、罹患後症状(後遺症)の可能性を考える必要があります。

新型コロナウイルス感染予防のために

去年の5月8日に新型コロナウイルス感染症は5類感染症に移行し、感染対策の実施については個人・事業者の判断が基本となりました。高齢者や基礎疾患がある方が感染した場合は重症化するおそれがあるので、自身がうつらない、そしてうつさないことが重要です。感染対策には、「咳エチケット」「マスク着用」「手洗い」「換気」があげられます。
・咳エチケット
くしゃみやせきが出るときは、飛沫を含んだウイルスを排出しているかもしれません。人にうつさないためにも、ティッシュなどで鼻や口を覆う、とっさのときは袖や上着の内側で覆う、周囲の人から離れるなどの咳エチケットを心がけてください。
・マスク着用
マスクも飛沫を飛ばさないために有効です。医療機関を受診する時や、通勤ラッシュ時など混雑した電車・バスに乗車する時、高齢者や基礎疾患のある方に会う時などは、マスクを着用しましょう。
・手洗い
感染はウイルスを含む飛沫が口や鼻、眼などの粘膜に触れること、またウイルスがついた手で口や鼻、眼の粘膜に触れることで起こります。手についたウイルスを減らすためには手洗いが重要で、15秒の流水で洗うだけで1/100に。石けんやハンドソープで10秒間もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1/10000に減らすことができます。手洗いがすぐにできない状況では、アルコール消毒液も有効です。
・換気
また室内に浮遊するウイルスを減らすためには、換気が重要です。窓を使った換気を行う場合、風の流れができるように2方向の窓を、1時間に2回以上、数分程度全開にしましょう。また、換気扇を利用することでもウイルスを減らすことができます。

こまめな換気を

安井医師は、「新型コロナは飛沫よりも小さなエアロゾルで感染します。エアロゾルは室内が乾燥していると、空気中に長く浮遊していると考えられるので、冬の乾燥している時期や、夏のクーラーが効いた締め切った室内で感染が広がる可能性があります。今年も夏場にかけて新型コロナが流行するおそれがありますので、これまで同様に感染対策に留意していただきたいと思います」としています。

引用
厚生労働省:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況について令和6年第18週(4/29-5/5)、新型コロナワクチンQ&A、新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)

取材
大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長 安井良則氏

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2024年5月期
監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏
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厚生労働省が4月12日に発表した「インフルエンザの発 生状況について」令和6年第14週(4/1-7)による と、全国のインフルエンザ定点当たり報告数は5.10。 去年の10月以来、久しぶりに10を下回りました。すべ ての都道府県で前週(第13週)より少なく、10を超え る県は山形11.47と新潟10.25だけです。感染症 に詳しい大阪府済生会中津病院院長補佐感染管理室室長の 安井良則医師は「インフルエンザの全国の定点当たり報告 数は、前週と比較しても半分以下となりました。しかし、 この第14週は学校や幼稚園・保育園などが春休みの時期 と重なっています。インフルエンザ定点は小児科が多いた め、長い休みの影響を受けます。流行の傾向は次の15週 16週の数字を見ないとわからないでしょう。通常、イン フルエンザは短期間に大きな流行の山を作ります。今シー ズンは爆発的な流行はなかったものの、患者は長期に渡り 出続けていたため、患者数はこの10年で最多となってい ます。本来であれば夏頃はインフルエンザの患者はほとん ど出ないのですが、今後も要警戒だと思っています」
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